-20年新卒-2ヶ月で会社を辞め、バイト生活へ逆戻りした話。

そして、専門学校を卒業し、いよいよ4月。

 

コロナで入社式もなくなり、4/1から工場勤務。

2週間研修でいろいろな部署の仕事を体験し、話を聞

く。それ以外はデスクに座ってパソコンをカタカタ

するだけ。 それで定時上がり。

今思えばめちゃくちゃ楽だった。

 

2週間研修が終わりいよいよ班に配属。

会社の中でも優秀な班に配属された。

そして班に入り初仕事は夜勤。今までバイトでも夜勤をしたことがなかった僕は初夜勤でもあった。

めちゃくちゃ眠かった。帰って朝寝て夕方起きる。

 

今まで割と規則正しい生活をしてきた僕には、起きた時慣れなすぎて頭痛がすごかった。

 

なんとか4日夜勤をこなし2日の休み。

そしてまた4日日勤をこなし2日の休み。

それを繰り返しているうちに色々自分の中で思うこ

とがあった。

まず、コロナでめちゃくちゃ暇だったのだ。

夜勤なんて、しょっぱじめから

今日はすることないよ。掃除しといて。

なんて言われることもあった。

自分の体質に夜勤は合ってないと分かりながら、それでもなんとか出勤。いざ行けば仕事はなし。

自分はこんな夜中になんで掃除なんてやっているんだ。

そう思うようになった。

そしてもう一つ誰しもがぶち当たる壁。

それは人間関係。

僕にもその問題が降りかかり耐えられなかった。

20歳の僕に23歳の教育係の人がついていた。

その人は落ち着きがなく、話し方歩き方行動全てが

オラついていて、耳には訳の分からないぶっといピ

アス。ロッカーには必要書類を出してください。などと言う張り紙。なんとそれは2月から貼られているようだった。

とてもじゃないけど23歳とは思えない人だった。

でもその人は僕の教育係。

何をすればいいのか分からない僕はその人を頼るし

かなかったのだが、あまりにも僕にはその人が受け

入れられなくて副班長へやることを聞きに行くようになっていた。

23歳の教育係と距離を置いていても必然的に関わらなければいけないタイミングはある。

でもその短い時間さえ僕には無理だった。

もう視界に入ることすらストレスになっていた。

コロナでやることがなく毎日のように掃除、生理的に合わない人と毎日コミュニケーションを取らなければいけない。

我慢の限界でゴールデンウィーク明けに会社の偉い人へ

今月でやめさせてください。

そう伝えた。理由もしっかり伝えた。そうすると

お盆明けまで頑張ってみろ。

そう言われた。

僕はとりあえず はい。 そう言ったが心の中では

正直もう本当に限界でそんなに持つわけないと思っ

ていた。

 

案の定お盆を待たずしてやめますと伝えた2週間後にもう一度

辞めます。 と伝えた。

そうすると会社の偉いさんは

2週間前に言ったことは全く響いていないんだね。残念だよ。

そう言って僕の退職を認めてくれた。

 

そして最終勤務日の2日前事件が起きた。

チャイムが鳴り、帰ろうとすると23歳の教育係が僕に近寄ってきた。

 

どうやら僕に不満があったらしくそれを吐き出すか

のように僕に言ってきた。

それを聞いた僕も思わず、言いたいことを言った。

 

向こうも言いたいことを全て吐き出したのか、沈黙

の時間が続いた。

 

定時超えてるし、なんだこの時間。

 

そう思い、 お疲れ様です。 そう伝え帰ろうとすると僕の腕を掴み

ちょっと待てよ と言われた。

まだ言い足りないのかよ。 そう思った。

 

すると衝撃的な一言を言われた。

 

殴られたいのか?

 

僕はその言葉を聞いた瞬間

え?何言ってんのこの人。

そう思った。

殴れないくせに何を言ってんだこいつ。殴りたいなら殴ってみろよ。

心の中ではそう思っていたが流石に言葉にはできなかった。

 

どうやら向こうがしてきた質問に対しての僕の答えが思っていた答えが返ってこなくてイライラしているようだった。

 

本当に23歳なのかこの人。

そう思いマスクの下で口元が緩んでいた。

 

そうすると副班長が来て23歳の教育係に対し

班長が呼んでるよ

そう言った。

 

僕はこの時

あぁ班長さんたち気を遣って用なんてないのに呼び出してるんだ。

そう勘付いた。

そうしてその日は無事帰ることができた。

 

その日帰ってから僕が辞めると伝えた偉いさんに今日の出来事を伝え、

殴られたいのかと言われてまで会社に行こうとは思わない。

と言う意思も伝えた。

そうすると明日はやめておいてもいいよ。

そう言われた。

正直電話越しだったので確かではないが、その偉いさんはあまりその事について深く考えていなかったのだろう。あぁめんどくせえなと感じられるような

そんな対応をされた。

 

そして、最終勤務日当日。

必要書類など書いて改めて話をした。

そこでも偉いさんは23歳の教育係について

あいつはあぁいうやつなんだよ。

それしか言わなかった。

なぜロッカーに2月から張り紙があってあるようなやつのことをどうとも思ってないのか。

僕は不思議でしかなかった。

 

安定した正社員として働いていたと言う勿体無さと後悔はあるが、あの会社を辞めたことに対しては後悔はしていない。